トップコミットメント

2015年度を振り返って

画像:ミネベア株式会社 代表取締役 社長執行役員 貝沼 由久2015年度は、需要の拡大を背景にボールベアリングやモーター、そしてセンシングデバイスに名称を変更した計測機器それぞれが堅調に拡大し、増収・増益を達成することができました。この結果、2016年3月期の売上高は前年同期比で21.8%増の6,098億1,400万円となりましたが、営業利益は14.4%減の514億3,800万円、純利益は8.8%減の363億8,600万円にとどまりました。一部、お客様の減産などの影響から減益となったものの過去最高の売上高を達成しました。これも私たちの原点である「真摯なものづくり」を追求してきた結果であると考えています。

今後も事業活動の基盤を確かなものとしながら、持続的成長を続けていくためには、CSRの基本である「五つの心得」を軸としたCSRの実践が不可欠です。これを強力に進めるため、2015年11月にこれまで経営の基本方針としてきた「五つの心得」を社是に位置付け、グループ全体で追求していくことを打ち出しました。さらに、グループ拠点におけるCSR課題を確認し、グローバルでのCSRマネジメント体制を強化しています。

また、ステークホルダーの皆様との直接のコミュニケーションを通して、当社グループへの期待を確認していくことも重要です。2015年度は、これまで日本とタイで実施してきたCSR調達に関するアンケート調査を中国でも実施し、お取引先様とともにCSRを推進する体制を強化しています。国内では、地域ダイアログを2016年5月に浜松工場がある静岡県袋井市で実施しました。市長様をはじめ地域の方々をお招きし、地域の皆様からさまざまなご要望やご意見を伺いました。いただいたご意見に対しては、今後の工場運営や事業展開に生かせるよう、真摯に取り組んでまいります。

社会価値を創造するものづくりでさらなる成長を確かなものに

ミネベアグループは、「ミネベアグループのCSR実践に向けた活動方針」に「製品を通じた社会価値の創造」を掲げているとおり、製品の開発・生産を通じて社会へ貢献することが、ものづくり会社としての使命であると考えています。社会価値を創造するものづくりにより、事業を拡大し持続的な成長を実現するための施策として、2015年に「新『5本の矢』戦略」を打ち出しました。

例えば、自動車用エンジンの省エネルギー化や、航空機の燃費改善といったニーズに見られるように、最終製品の高級化・高性能化への対応として、高付加価値製品の開発を含めた従来製品の強化に取り組んでいます。また、当社グループが培ってきた、要素技術から超精密加工技術、アッセンブリー技術に至る高度な技術力を駆使するだけでなく、さまざまなソフトウェアを含めた複合製品の提供をオンリーワンの価値として進めています。2015年度は、液晶用バックライトの製造などで培った光学技術に、回路、モーター、無線技術を融合させたLED照明器具「SALIOT(Smart Adjustable Light for the Internet Of Things、サリオ)」を発表し、新たな価値創造に向けた挑戦を続けています。

2016年3月30日には、ミツミ電機株式会社(以下、ミツミ電機)と経営統合について最終契約を締結しました。両社は業種こそ近いものの重なり合う部分が少なく、さらに兼ね備える競争力の源泉が異なるため、協業によりものづくりにおけるシナジーを創出することができると考えています。特に、ミツミ電機のさまざまな開発技術と、ミネベアの内製組み立て装置・金型設計・製造力や量産力とを結びつけることで、真のソリューションカンパニーとして、より付加価値の高い製品を創造し、企業価値を最大化させてまいります。

画像:新「5本の矢」戦略

創立100周年への基盤づくりを通して将来へ向けた持続的な成長へ

ミネベアグループのトップに就任した2009年4月、私は創立100周年へ向けた確かな基盤づくりに取り組んでいくことをお約束しました。この基盤をより強固なものへと進化させていくためには、グループの従業員一人ひとりが「真摯なものづくり」に取り組んでいくことが不可欠です。創立60周年に掲げたスローガン「Passion to Exceed Precision」の下、経営トップ以下すべての従業員が情熱を持って、持続的な成長に向かって取り組んでまいります。

本レポートでは、私たちミネベアグループがいま取り組んでいる事業活動とCSR活動について多彩な角度から詳しく紹介しています。多くの皆様からご意見を頂戴して今後の企業活動に反映させてまいります。皆様からの忌憚のないご意見をお待ちしております。

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